HyperTerminal について

Linux or Unix に Windows端末をつないで出来ること

Windowsのハイパーターミナルを使ってWindowsマシンをLinuxマシンの端末にすることでファイルの転送やコンソール上でプログラムがハングアップした場合に役立ちます。

またネットワークが設定されていないLinuxやシングルユーザーモードで起動したLinuxの操作やディスプレイやキーボードが繋がれていないLinuxサーバ機の操作も可能になります。 端末接続に必要な物

Windows機とLinux機をシリアルポートで接続できるクロスケーブル

ハイパーターミナルの起動

  1. "スタート"メニュー->"プログラム"->"アクセサリ"->"通信"->"ハイパーターミナル"を選択しクリックします。
  2. "Hypertrm.exe"をダブルクリックで起動します。
  3. "接続の設定"ダイアログでこの接続設定に対する名前とアイコンを選択します。
  4. このダイアログでは、接続に使用するポートを選びます。
  5. このダイアログでは、通信スピードと各パラメータを設定します。以下のように設定します。
ビット秒:38400
データビット:8
パリティ:なし
ストップビット:1
フロー制御:ハードウェア
  1. 以上の設定終了後ハイパーターミナルを一度終了します。そこで、接続を切断すると言う趣旨のダイアログが表示された後、以下のようなダイアログが表示されますので"はい"ボタンを押し設定を保存します。
  2. すると、ハイパーターミナルのフォルダに最初に選んだアイコンが追加されます。以後このアイコンをダブルクリックしてハイパーターミナルを実行します。

Linux側の設定

1.rootでログインし、inittabをエディタで開きます。

mido login: root
Password:
Linux 2.0.36.
Last login: Thu Apr 6 00:00:00 on tty1.
No mail.

mido:~# vi /etc/inittab

2.Serial linesとコメントされた部分を探し赤字の部分を

 # Serial lines
 #s1:12345:respawn:/sbin/agetty 19200 ttyS0 vt100
 #s2:12345:respawn:/sbin/agetty 19200 ttyS1 vt100

次のように書き換え、保存します。

 # Serial lines
 s1:1235:respawn:/sbin/agetty -Lhi 38400 ttyS0 vt100
 #s2:12345:respawn:/sbin/agetty 19200 ttyS1 vt100

3.initプロセスにHUPシグナルを送ります。

 mido:~# kill -HUP 1

以上で/dev/ttyS0(WindowsのCOM1)のシリアルポートに端末を接続できる環境になりました。

以前に作った接続をダブルクリックしてハイパーターミナルを立ち上げた後リターンキーを1度押します。

ログインプロンプトが表示されていれば成功です。登録されてるアカウントを入力してログイン出来ることを確認しましょう。

FreeBSDの場合

FreeBSD + シリアルコンソールでログイン

はじめに

FreeBSD 機にシリアルでログインしてみます。ディスプレイもキーボードも無いサーバ機を操作する時はtelnet/sshなどで行うのが普通ですが、ネットワークがつながる前の状態(ブート時)を確認するには、シリアルログインとなります。

参考

FreeBSD ハンドブック Chapter 15. シリアル通信

環境

以下のような環境で接続します。

 +-------------+               +-------------+
 | FreeBSD     |               | Windows2000 |
 |             | RS232C クロス | TeraTermPro |
 |      [COM1] 0---------------0 [COM1]      |
 +-------------+               +-------------+

シリアルコンソール設定

設定はいたって簡単。カーネルコンフィグファイルのシリアル(sio)を確認します。

mido# cd /usr/src/sys/i386/conf/
mido# cat GENERIC |less

フラグが 0x10 になっていることを確認。その他の場合は、FreeBSD ハンドブックを参照してください。

# Serial (COM) ports
device          sio0    at isa? port IO_COM1 flags 0x10 irq 4

次に、ルート(/) に、/boot.config というファイルを作成して、 -Dh オプションを設定します。このオプションは、「ブートローダー内容は、ディスプレイとシリアルに出力される。その後のブート内容などはシリアル。ログインはディスプレイとシリアルの両方。」

 mido# pwd
 /
 mico# cat boot.config
 -Dh

この状態でシステムを再起動させると、ディスプレイ上は以下のようなメッセージのみになるはず。

/boot.config: -Dh
BTX loader 1.00 BTX version is 1.01
login :

この他に、ブートローダーによるシリアルコンソール設定もあります。こっちも簡単。-Dh と同じ動きをします。

シリアルログイン設定

先の設定だけでは、シリアルでログインはできません。

/etc/ttys を設定する必要があります。

以下の行の「有効無効」を off から on にします。

# The 'dialup' keyword identifies dialin lines to login, fingerd etc.
ttyd0   "/usr/libexec/getty std.9600"   dialup  on  secure

この後、システムを再起動させるか、init に対して -HUP してください。init の pid は 1 なので。

mico# kill -HUP 1

デフォルトのシリアルポート通信速度は、9600bps、 8bit、パリティなし、ストップビット 1 です。 TeraTermPro?からコンソールを開く。

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